『メジャーキーでコード進行を作る場合にいつも同じパターンになってしまう』という悩みをお持ちの方は
この記事で紹介するモーダル・インターチェンジという手法を使うことで
コード・バリエーションを増やすことが可能になります🤩
この理論を理解すればコードバリエーションは劇的に増やせるのでぜひ覚えて帰ってくださいね〜〆(・∀・@)
コンテンツ
サブドミナント・マイナーって何!?
モーダル・インターチェンジは同主調同士でコードの貸し借りをする手法で
そのほとんどはメジャー・キーの中にマイナー・キーのコードをミックスさせて使用されます💡
つまり!!!
マイナーキーからコードを借りてくる訳ですね💡
そしてマイナーキーの4番目のコード(ダイアトニック・コード)の機能はサブドミナントで
このマイナーキーのサブドミナントを借りてきてメジャーキーで使用する場合は
『サブドミナント・マイナー』と言われるんですᕙ(⇀‸↼‶)ᕗ
ダイアトニック・コード | C | Dm | Em | F | G | Am | Bm(♭5) |
ディグリー・ネーム | Ⅰ | Ⅱm | Ⅲm | Ⅳ | Ⅴ | Ⅵm | Ⅶm(♭5) |
コード・ファンクション | T | S | T | SD | D | T | D |
Cmダイアトニック・コード | Cm | Dm(♭5) | E♭ | Fm | Gm | A♭ | B♭ |
ディグリー・ネーム | Ⅰm | Ⅱm(♭5) | ♭Ⅲ | Ⅳm | Ⅴ | ♭Ⅵ | ♭Ⅶ |
コード・ファンクション | T | SD | T | SD | D | SD | SD |
- T=トニック
- SD=サブドミナント
- D=ドミナント
こちらの表はCメジャー&Cマイナーのダイアトニック・コード、ディグリーネーム、コードの機能を表したもの。
注目して欲しいのはCmキーの4番目のFmで
このFmを借りてきてCメジャーキーのコード進行にミックスさせることができちゃうんです🤩
ここではマイナーキーからサブドミナントの機能を持つFmを借りてこれるんだ〜ぐらいの理解でOKです💡
下記より具体的な使用例を紹介するのでそっちの方が分かりやすいと思いますw
サブドミナント・マイナー(Ⅳm)を使用したコード進行の例と効果!
-
- C-F-Fm-C
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- C-C7-F-Fm
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- C-C7-F-Fm
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- C-Am-Fm-G
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- C-Am-F-Fm
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- C-Fm-G7sus4-G7
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- C-Dm-Fm-C
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- C-Dm-Em-Fm
このようにCメジャーキーでCマイナーキーから借用してきたFmが使用可能です🤩
では『サブドミナント・マイナーを入れることでどのような効果が期待できるのか?』
ココの部分にも触れておきましょう✅
F→Fmを見るとFの3rd音であるラが半音下がっています👀
さらにFm→CでもFmの3rd音が半音下がっているのが分かると思います💡
つまりこのように半音ずつ3rd音が下がることでライン・クリシエの効果が得られるんです🤩
(ライン・クリシエ・・・コード内の音を半音/全音で上下させること)
また本来メジャーキーに含まれない♭6が含まれるので哀愁感を出せるという効果があります〆(・∀・@)
サブドミナント・マイナーの代理コードと+αのコードとは!?
ここまではⅣmだけでしたが実はその他のマイナーキーのサブドミナント・コードもサブドミナント・マイナーとして使用可能なんですᕙ(⇀‸↼‶)ᕗ
つまり!!!
Ⅳmの代理コードです🤩
また+α的なコードもあるのでまとめて紹介していきますね〜!
Cmダイアトニック・コード | Cm | Dm(♭5) | E♭ | Fm | Gm | A♭ | B♭7 |
コード・ファンクション | T | SD | T | SD | D | SD | SD |
ディグリー・ネーム | Ⅰm | Ⅱm(♭5) | ♭Ⅲ | Ⅳm | Ⅴm | ♭Ⅵ | ♭Ⅶ7 |
+αのコード | D♭(♭Ⅱ) |
Cマイナーキーにおけるサブドミナントの機能を持つコードは5つ(赤文字のコード)で
D♭が+αのコードです🤩
(B♭が7th化しているのにも理由がありますがこれは後ほど紹介)
つまり!!!
マイナーキーの5つのサブドミナントのコードをメジャーキーでサブドミナント・マイナーとして使えるということですね💡
これだけ使えるのでコードバリエーションが増えること間違いなしですw
そしてこの5つのコードにはある共通点が存在します💡
5つのコードの共通点とは?
5つのコードはいずれもA♭が含まれています。
このA♭は先ほども書きましたがCメジャーには元々は含まれない♭6になるので
これらのコードはFmと同様にサブドミナント・マイナーとして機能するわけです🤩
またB♭7ですが7th部分がA♭になるので7th化させる必要があります💡
サブドミナント・マイナーの代理コードを使用したコード進行の例!
それではサブドミナント・マイナーの代理コードの使用例を紹介していきますᕙ(⇀‸↼‶)ᕗ
(Ⅳmは省略しますw)
- C-F-A♭-C
- C-A♭-F-C
- C-F-A♭-G
- C-A♭-B♭7-C
- C-G-A♭-B♭7
- C-Dm-B♭7-C
- C-Fm7-B♭7-C
- C-D♭
- C-E♭-A♭-D♭
- C-E♭-D♭-C
- C-Dm-)Dm7(♭5)-C
- C△7-Dm7-Dm7(♭5)-D♭△7
それぞれの使用例はこのような感じで
使用頻度が高いのは♭Ⅵと♭Ⅶになります〆(・∀・@)
トニック・マイナーとドミナント・マイナー!?
モーダル・インターチェンジの最後として紹介するのは
『トニック・マイナーとドミナント・マイナー』です🤩
考え方としてはサブドミナントの時と同様にマイナーキーのトニックやドミナントを借用して
メジャーキーにミックスするという感じになります✅
Cmダイアトニック・コード | Cm | Dm(♭5) | E♭ | Fm | Gm | A♭ | B♭7 |
コード・ファンクション | T | SD | T | SD | D | SD | SD |
ディグリー・ネーム | Ⅰm | Ⅱm(♭5) | ♭Ⅲ | Ⅳm | Ⅴm | ♭Ⅵ | ♭Ⅶ7 |
CmとE♭を借用してCメジャーキーで使った場合はそれぞれトニック・マイナー
Gmの場合はドミナント・マイナーとなります💡
(E♭(♭Ⅲ)はCmの代理コード)
Cから見た場合のCm (トニック・マイナー)にはマイナー3rd、Gm (ドミナント・マイナー)にはマイナー7thが含まれます👀
これによりメジャーのダイアトニック・コードだけでは表現できない
暗さを演出することが可能になります🤩
つまり『明るい雰囲気のメジャーキーに部分的にダークな響きを混ぜることができる』ということですね!
サブドミナント・マイナーとサブドミナント・マイナーの代理コード
そしてトニック・マイナー、ドミナント・マイナーを組み合わせることで
さらにさらに!!!
コード進行のバリエーションが増えると思いますᕙ(⇀‸↼‶)ᕗ
トニック・マイナーとドミナント・マイナーを使用したコード進行の例!
トニック・マイナーの使用例!- C-Cm
- C-E♭-F
- C△7-Cm7-F7
- C-E♭-F-G
- C-Gm
- C-Dm-Em-Gm
- C-Gm-E♭-F
- C-Gm-A7-Dm7
モーダル・インターチェンジの注意点!
これはモーダル・インターチェンジの全てに言えることですが
マイナーキーから借用したコードから早めにメジャーキーのⅠ(トニック)に戻るのがポイントになります💡
これを無視してしまうと転調になってしまうのでw
あくまでも1つのキー内で一時的にマイナーキーのコードを借りていて
キーの中心は常にメジャーキーにあるという意識でミックスさせると上手くいくと思います🤩
今回紹介したモーダル・インターチェンジはダイアトニック・コードを理解していることを前提で書きましたが
ダイアトニック・コードがよく分からないという方は関連記事に貼っておきますのでチェックよろしくです✅
それではまた〆(・∀・@)