著者 竹内 一弘
今回はこちらの教則本のレビュー記事を書いていきます🤩
まず本のタイトルが
かなりセンセーショナルで
99%の人が弾けていない『本当のグルーヴ・カッティング』ってw
このタイトルにつられて衝動買いをしたのですが
まずロックギタリストが弾くカッティングとは
一線を画す弾き方が紹介されていますw
この教則本を読み進めて行くと
タイトルの意味が理解できました💡
そしてこの教則本はフレーズを弾いて
カッティングを上達させることが目的ではなく
『カッティングの達人が行う本当のカッティングのやり方や考え方を学ぶ』
ということがコンセプトとなっていますᕙ(⇀‸↼‶)ᕗ
ロックギタリストが読んだら
めちゃくちゃ面白いと思いますw
ロックギタリストのカッティングの常識が覆ること間違いなし!?
コンテンツ
『本当のグルーヴ・カッティング』のコンテンツ紹介!
コンテンツは主にこのような感じになっています✅
- STEP1 右手のフォームで全てが劇的に変わる
- STEP2 リズムのキレは左手が生む
- STEP3 バレーコードの秘密
- STEP4 カッティングの表現を増やす
- STEP5 ギタリスト別カッティング・スタイル
1~5までの各STEPで項目が複数あり詳しく解説されてます🤩
各ステップで特に僕が面白いなと思った項目を
ピックアップして紹介したいと思います〆(・∀・@)
STEP1カッティングへの認識を変えよう!
ここの項目の1番最初に
『黒人ギタリストやファンク/R&Bギタリストの真のプレイスタイル(カッティング)は
ロック、ポップス、フュージョンギタリストと明らかに違う』
このように書かれています✍️
そして一般的なカッティングの認識と
この教則本で推奨されている『カッティングの真実』の
比較がされているので紹介したいと思います〆(・∀・@)
- 素早いストロークでキレを出す
- 手首の上下運動を意識してキレを出す
- オルタネイト・ストロークで安定したリズムを刻む
僕はこう思ってしまいましたねw
今の今でも間違いとは思ってないのですが
ファンクギタリストのカッティングとは
別物の弾き方ということですかね🌝
それではファンクギタリストはどうやって弾いているのか??
- 緩いストローク
- 指先の動きでストロークをする
- オルタネイト・ストロークにこだわらない
これがカッティングの真実として書かれているのですが
この時点で相当面白くないですか?w
少なくともこの本を読む前には
この発想が僕にはなかったです(⊙_⊙')
確かに一般的なカッティングのやり方とは
真逆と言って良いでしょう✅
そしてこの比較の後にこのように書かれています。
『そもそも我々はカッティングの弾き方を間違えていたのだから、
ゼロから矯正して根本的にプレイスタイルを変えようというのが本書の趣旨になります』
ここまでハッキリ言うと清々しいですよねw
- ピックの選択
- 右手のフォームとストローク
- とにかく弱く弾く
- フォームの追求
についてかなり詳しく解説されています〆(・∀・@)
STEP2 弦を弾き分けるストローク!
STEP2 『弦を弾き分けるストローク』をピックアップ🤩
『弦を弾き分けるストロークって何?』
ここがめっちゃ面白かったので紹介します🤩
通常のカッティングのやり方だと
コードを一気にストロークして鳴らしますよね?
このフレーズで言えば5弦〜1弦までを
一気にストロークしますが
ここの項目で紹介されているのは
『低音弦と高音弦を弾き分けてストロークする』
というやり方なんです(⊙_⊙')
このフレーズの場合ダウンピッキングは
低音弦をメインで鳴らし高音弦は弾かない(そこまで意識しない)
アップピッキングの時は高音弦を中心に弾く。
こんな感じでコードの低音弦側と高音弦を弾き分けるストローク
そして考え方が紹介されています✅
確かにこのように弾いた場合
1コードしか弾いてないのに
複数のコードを弾いているように聴こえます🤩
このニュアンスはロック的なカッティングのやり方では
まず表現不可能と思いますw
このコードを弾き分けるストロークの達人が
この教則本で幾度となく紹介される
『ナイル・ロジャース』ですᕙ(⇀‸↼‶)ᕗ
この教則本のタイトルが99%の人が弾けてないと書かれている理由は
ナイルロジャースや他のファンクギタリストのカッティングを
カッティングの正解(真実)にしているためだと思いますw
- 左手でキレを出す
- ブラッシングの新解釈
- アクセント=ダイナミクスの表現
- ブラッシング系特有の16分の裏のハネ感
- 手が躍る
- オルタネイトはグルーヴを殺す?
- リズムを安定させる方法〜ヴォイス・パーカッション〜
- ベーシック・エクササイズ
STEP3 効率の良いポジション選びは不要!?
99%人が弾けていない『本当のグルーヴ・カッティング』50ページ
クレヴァーなコードワークの例では
省略コードが使われていますが
ファンクのコードワークは
男らしいバレーコードで弾かれるという内容ですw
このバレーコードを使用することで
STEP2で紹介した『弦を弾き分けるストローク』
このアプローチが可能になりますよね~ᕙ(⇀‸↼‶)ᕗ
コードワークもファンクでは近場のポジションではなく
結構離れたポジションにコードチェンジする
(同一コードを音域の違うポジションで弾く)
場合もあるなどが書かれています(⊙_⊙')
ナイルロジャースはジャジーなコードも使用するということで
テンションコードもバレータイプのコードフォームが紹介されて
『どんだけバレーコードが好きなんだよw』
とツッコミたくなりますが
バレーコードで弦を弾き分けるストロークを行うことで
まるでコードチェンジをしているのかのように
聴かせることができるので
バレーコードの可能性を感じれる項目だと思います😆
- ファンク系ギタリストはなぜバレーコードを使うのか?
- コード別 音の動かし方
- ベーシック・エクササイズ
STEP4 単音弾き
単音カッティングなんですが
この譜面の注目すべきはピッキングの順番なんです🌝
まず最初の入りがアップからになってます(⊙_⊙')
通常のカッティングの感覚で言えば
ダウンからオルタネイトで規則的に弾いていきますが
これは超絶不規則なピッキングパターンになってますよねw
このピッキングパターンは著者が『このフレーズを弾く時はこのようなピッキングパターンになる』
という感じで紹介されています🤩
なのでこの通りに弾かなければならないといことではなく
自由なピッキングパターンで良いと解説されています✅
確かにオルタネイトの規則的なピッキングは
リズムが安定しますが
この規則的な動きに縛られる必要はないと
この教則本を読んで感じました💡
ダウンアップを規則的に行うオルタネイトに
拘る必要はないということですねᕙ(⇀‸↼‶)ᕗ
(ファンクのカッティングでは)
『なぜこのような不規則なピッキングをするのか?』
それは読んでからのお楽しみです(セコいw)
- 2音、3音のカッティング
- レイ・パーカー・スタイルのカッティングソロ
- ブルース・ロック系のカッティング
STEP5 ギタリスト別カッティングスタイル!
最後はカッティングの名手達のカッティングスタイルが紹介されています。
登場するギタリストは
- ナイルロジャース
- アルマッケイ
- レイ・パーカー・Jr.
- ジミーノーラン
- ブルーノ・スペイト
- レオ・ノセンテリ
- チャールズ・スミス
- デヴィッド・ウィリアムス
- コッラード・ルスティーチ
- ブルース・コンテ
- アヴィ・ボートニック
- ワーワー・ワトソン
正直7割ぐらい知らないギタリストだったんですが
良い勉強になりましたw
個人的にはブルーノ・スペイトが非常に刺さって
『めっちゃカッコイイ!』と素直に思いました😆
同じファンクでもギタリストによって
カッティングスタイルは変わり
これはどのジャンルでも共通しているなと感じましたね〆(・∀・@)
最後に
『本当のグルーヴカッティング』で
本当のカッティングとして推奨されているカッティングは
ナイルロジャースを筆頭に
ファンクの代表的なギタリスト達のプレイスタイルこそが
本当のカッティング!
というような内容でしたがw
ロックの歪んだサウンドでファンク的なカッティング方法が
必ずしもハマるというわけではないですし
ロック特有の荒々しいカッティングが
間違いとも思わないですᕙ(⇀‸↼‶)ᕗ
ロック系とファンク系のそれぞれのカッティングスタイルを
身につけることでニュアンスを変えたり
表現力の幅を広げるという感覚で良いと思います🤩
だからこそ、この教則本はロックギタリスト(特にメタルギタリストw)に
見て欲しい教則本なんです✅
(自由な発想で面白い部分を取り入れるのがロックの醍醐味だからね🤘)
過去記事で教則本の特集を書いたので
こちらのチェックもよろしくデス🔥